2006年08月01日
テクノロジーとラケット作り
ハイどうも、
ブログの更新頻度は問題じゃない。ようは中身だ。
ーと、開き直っているUntiqueです。
(本当にみなさんのコメントには励まされます。直接コメントに返信もできずに申し訳ないですm(_)m)
しかしあれですな、365のログインシステムどうにかならないんでしょうか…(-"-;)
今日これから書く内容、実は昨日も書きまして…f^_^;で、投稿したと思ったらセッションがタイムアウト?か何かで投稿されず…バックアップもないためその日中の更新は挫折しましたm(_)m
今日の話題は、テクノロジーとラケット作りについて、です。
久しぶりにまともな(テニス中毒者っぽい)内容。
最近のラケットにはなんかしらの最新技術(機能)を盛り込むのが一般的になってきてますよね。
そのせいか一部の人はテクノロジー=良いものとして考えがちですが、テクノロジーもピンキリです。
例えば、一昔前に流行ったボロンはラケットの素材として使うには硬すぎ(もろすぎ)たというのは割と有名な話。
最近では、プリンスのモアフレーム。薄いフレームを二枚生成し、プリンス独自の方法で接合することにより、高剛性・高耐久・グロメットレスを実現する、当時としては最先端の技術でした。(余談ですが、二枚の激薄フレームを接合してグロメットレスラケットを作るという製法はかねてから存在していたそうです。ただそれだけではどうしても接合部が弱く、低剛性のラケットしか作れなかったらしいのです。プリンスで画期的だったのは正しくはこの製法(つまりモアテクノロジー)ではなくその接合法であったわけです。) これは当初、エンジョイ派ラケットに大きなメリットをもたらしました。
例えば…
1,構造的に捻れに強いため、ある程度軽く柔らかく(ないしはスイングスウェートを小さく)作ってもパワーを維持できた。また、スイートエリアも拡大した。
2,二枚の激薄フレームを完成させてから張り合わせるため、ウィルソンのビッグホールやフォルクルのビッググロメットのような、フレームの強度を大きく落としてしまう機能を、殆ど強度を落とすことなく搭載できた。(強度を気にすることなく搭載できた。)
3,グロメットレスのフレームは、ガットの可動域が広がるためパフォーマンスが向上し、スイートエリアも拡大した。
などなど。
発売当初はラインナップもエンジョイ派ラケットのみだったのですが、好評の波に乗りプリンスはその後競技派ラケットをモアシリーズで展開し始めました。
しかし競技派ラケットに求められるのは基本的に、コントロール性、打球情報(タッチ)、ホールド感です。モアフレームはこれらの性能にはあまり貢献できなかった上、高剛性ゆえの手応えの硬さ、打球感のぼんやり感を生んでしまったのでした。
その後O3という、ガットの可動域を広げ、フレームにかかる空気抵抗を減少させる画期的な技術により、モアシリーズは活躍の場を取り戻したのですが、実はこんな遍歴があったのです。
テクノロジーもピンキリ。というか、全てのラケット(ないしはプレーヤー)にプラスに働くテクノロジーはないんです。
お手元にあるハイテクラケットは、開発者がテクノロジーをなんとか高性能に結び付けようと努力した、その結晶。
そう考えると、世界的ベストセラー、バボラ・ピュアドライブの開発者は、ノーベル賞の一つや二つぐらい軽くもらっちゃってもいい気がしますが…
今日のうんちく
T.デントがコートで偶然出くわした子供(5歳児ぐらい?)と試合をし、幼さを感じさせるフォームから繰り出されるボールに苦労しながらも、とりあえずひやひやものの勝利を手にする。
しかしその子供を迎えに来た両親はなんとA.アガシとS.グラフ夫妻だった。
―と、いうCMがある。
マニアック度★★★☆☆
ブログの更新頻度は問題じゃない。ようは中身だ。
ーと、開き直っているUntiqueです。
(本当にみなさんのコメントには励まされます。直接コメントに返信もできずに申し訳ないですm(_)m)
しかしあれですな、365のログインシステムどうにかならないんでしょうか…(-"-;)
今日これから書く内容、実は昨日も書きまして…f^_^;で、投稿したと思ったらセッションがタイムアウト?か何かで投稿されず…バックアップもないためその日中の更新は挫折しましたm(_)m
今日の話題は、テクノロジーとラケット作りについて、です。
久しぶりにまともな(テニス中毒者っぽい)内容。
最近のラケットにはなんかしらの最新技術(機能)を盛り込むのが一般的になってきてますよね。
そのせいか一部の人はテクノロジー=良いものとして考えがちですが、テクノロジーもピンキリです。
例えば、一昔前に流行ったボロンはラケットの素材として使うには硬すぎ(もろすぎ)たというのは割と有名な話。
最近では、プリンスのモアフレーム。薄いフレームを二枚生成し、プリンス独自の方法で接合することにより、高剛性・高耐久・グロメットレスを実現する、当時としては最先端の技術でした。(余談ですが、二枚の激薄フレームを接合してグロメットレスラケットを作るという製法はかねてから存在していたそうです。ただそれだけではどうしても接合部が弱く、低剛性のラケットしか作れなかったらしいのです。プリンスで画期的だったのは正しくはこの製法(つまりモアテクノロジー)ではなくその接合法であったわけです。) これは当初、エンジョイ派ラケットに大きなメリットをもたらしました。
例えば…
1,構造的に捻れに強いため、ある程度軽く柔らかく(ないしはスイングスウェートを小さく)作ってもパワーを維持できた。また、スイートエリアも拡大した。
2,二枚の激薄フレームを完成させてから張り合わせるため、ウィルソンのビッグホールやフォルクルのビッググロメットのような、フレームの強度を大きく落としてしまう機能を、殆ど強度を落とすことなく搭載できた。(強度を気にすることなく搭載できた。)
3,グロメットレスのフレームは、ガットの可動域が広がるためパフォーマンスが向上し、スイートエリアも拡大した。
などなど。
発売当初はラインナップもエンジョイ派ラケットのみだったのですが、好評の波に乗りプリンスはその後競技派ラケットをモアシリーズで展開し始めました。
しかし競技派ラケットに求められるのは基本的に、コントロール性、打球情報(タッチ)、ホールド感です。モアフレームはこれらの性能にはあまり貢献できなかった上、高剛性ゆえの手応えの硬さ、打球感のぼんやり感を生んでしまったのでした。
その後O3という、ガットの可動域を広げ、フレームにかかる空気抵抗を減少させる画期的な技術により、モアシリーズは活躍の場を取り戻したのですが、実はこんな遍歴があったのです。
テクノロジーもピンキリ。というか、全てのラケット(ないしはプレーヤー)にプラスに働くテクノロジーはないんです。
お手元にあるハイテクラケットは、開発者がテクノロジーをなんとか高性能に結び付けようと努力した、その結晶。
そう考えると、世界的ベストセラー、バボラ・ピュアドライブの開発者は、ノーベル賞の一つや二つぐらい軽くもらっちゃってもいい気がしますが…
今日のうんちく
T.デントがコートで偶然出くわした子供(5歳児ぐらい?)と試合をし、幼さを感じさせるフォームから繰り出されるボールに苦労しながらも、とりあえずひやひやものの勝利を手にする。
しかしその子供を迎えに来た両親はなんとA.アガシとS.グラフ夫妻だった。
―と、いうCMがある。
マニアック度★★★☆☆